ホテルの正しい利用の仕方LOGO

チェックアウト時のマナー

宿泊するためにホテルで手続きを行うことを「チェックイン」、宿泊後にホテルを後にすることを「チェックアウト」といいます。言葉は自然に用いていますが、これは大切なことです。そのホテルは「今誰がどの部屋に宿泊しているか」ということを必ず知っておく必要があります。そしてそれを把握する唯一の方法がチェックインとチェックアウトの手続きです。

チェックインでは宿泊期間内に利用者に対して一定のサービスを提供開始することを示す手続きです。チェックイン後から利用者はそのホテルの「宿泊客」になります。その間、ホテルはその宿泊客に対して快適に過ごせるための空間と時間、そしてサービスを提供する責任を負うのです。チェックインすれば、利用者はチェックアウトするまでサービスを提供して貰える権利を持ちます。部屋に何か不備があればフロントに連絡して解消してもらえます。空調の使い方がわからない、その他設備の使い方がわからなければ、フロントに教えてもらうことができるのです。それはそのホテルを「利用する権利」を有しているからです。

チェックアウトはそのホテルのサービスを受けることを解除する手続きです。チェックアウト以降は宿泊客はそのホテルからサービスを受けることは出来ません。もちろん、忘れ物などがあればそれを所定の住所に届けてもらったりすることは可能です。ですが、基本的にはチェックアウトしてからはホテルの宿泊設備は利用できません。また、宿泊客が予定どおりチェックアウトすることはホテルにとってはとても重要なことです。利用が長引いたり、逆に3日連泊する予定が2日で勝手に出ていかれたりすると困るのです。ホテルにはその利用者が「いつまで宿泊しているのか」を把握しておく必要があります。それはセキュリティ上の問題であったり、会計上の問題であったりします。

ですから、チェックアウトの時間になれば確実にフロントで手続きを終える必要があります。料金は支払っていても、勝手に出ていってしまってはいけないのです。鍵をフロントに勝手に置き、勝手にホテルを後にしてはいけません。必ずフロントのスタッフに直に渡すのです。さらに、ホテルの部屋の備品などを勝手に持ちだしてもいけません。消耗品などであれば一回分の利用を前提にしている場合などもあり、利用するとなくなってしまう場合もありますが、マグカップなどは固定の備品です。その後も他の宿泊客が利用するのです。タオルやホテル着などもそうです。それは「利用できる」だけであって、「購入した」わけではないのです。

そのようなことを理解して利用しなければ、マナーが良いとはいえません。ホテルからチェックアウトする際にそのような備品を無断で持ち出すことは避けてください。後に求償される可能性もあります。そのようなことになってはあとあと面倒ですし、ホテル側も望んでいません。何事も節度ある利用が大切で、その節度は宿泊客ひとりひとりの「気持ち」で成り立っています。ホテルの規約にあってもなくても、常識から逸脱した行為はただの迷惑です。その後も繰り返しそのホテルを利用したいのであれば、マナーのある利用を心がけましょう。チェックアウトするまで、宿泊客なのです。

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